日々しぼりとられる信託報酬

さて、投資信託でかかってくるお金は、購入時の販売手数料だけではありません。ただ持っているだけでお金がかかります。
投資信託の、日々の運用と管理コストとしてとられるのが「信託報酬」です。この信託報酬は、投資の運用を指示する運用会社および、投資信託を売りこむ販売会社が受け取る「委託者報酬」と、資金の管理をする信託会社が受け取る「受託者報酬」の2つによって成り立っています。

毎日、投資信託の財産からこの信託報酬が差し引かれています。もちろん、その投資信託の財産は投資家のお金がモトですから、投資家からお金を取っているのと同じことです。
信託報酬として取られる年率は商品によってかなりの幅がありますが、基本的には、運用により手間がかかるタイプの投資信託が高くなります。たとえば公社債投資信託よりも株式投資信託の方が高いですし、同じ株式投資信託であってもインデックス連動型よりアクティブ型の方が高い、ということになります。

どの程度の負担になるのかというと、公社債投資信託の信託報酬の場合年1%未満のものも多いですが、株式投資信託でさらに積極運用をしているものになると、年2%ほどになってくるものもあります。2%ってバカになりませんよ。そこらの定期預金の金利をはるかに上回るものですよね。それを強制的に取られるんです^^;もちろん、投資信託の運用結果自体がまったくのプラスマイナスゼロだと、この信託報酬を引かれる分、投資者にとっては赤字になってしまうということです。

また、信託報酬は販売手数料と違って、一回支払えばいいというタイプの負担ではありません。投資信託に投資をしているかぎり、その期間ずっと、かならずかかってくるものなのです。ですから、この信託報酬が高い投資信託というのは、長い目で見ればかなりの高コスト商品、ということになってきます。
これを分かりやすくたとえると、冷蔵庫みたいなものでしょうか。冷蔵庫はいったん買って設置したら、ずーっと電源入れっぱなしでランニングコストがかかってきますよね。イメージとしては「消費電力が大きい冷蔵庫=信託報酬の高い投資信託」であり、「消費電力が少なくてすむ冷蔵庫=信託報酬が低い投資信託」という感じです。かりに、購入時は後者の方が少し高くついていても(冷蔵庫の価格が高い=販売手数料が高い)、5年10年たったときにトータルの出費で比較してみると、後者の方が結局おトクだった、ということになったりしますから。

ですから、信託報酬については特に注意して、きちんと比較した上で検討して下さい。
しかし…銀行出身の人間がこんなことをいうのもなんですが、個人的な本音としては「こんな高い報酬とるんなら、せめて元本保証ぐらいしなよ!」といいたいところですね、本当に…^^;

ついでに、他にもなかなかパッと見では気づかない負担があります。運用時の債権・株などの売買時に生じる手数料相当額や、公認会計士に支払う信託財産の監査費用など。これらも信託財産から知らないうちに引かれています。つまり、投資信託の運用における負担はすべて、投資家が負うことになっているわけです。

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