分配金と基準価額

投資信託で「どれだけトクできそうか」というのはみなさんがもっともよく考えるところですが、この判断基準について、あなたはどこを重視しそうですか?たいていの人は「分配金」を見るのではないでしょうか。
ちなみに分配金とは、投資先の株の配当や公社債の利子収入、そしてそれらを売り買いすることで発生した売買利益、これらを定期的に投資者に還元するというものです。(もちろん運用結果が悪く、収益が発生しなければ分配金は出ません)
また、分配金を出さず、その分をさらに投資資産として組みこんでいき、投資金額をどんどん増やしていくというタイプのものもあります。

で、一般的な投資信託のパンフレット上などに大きく載っているのはこの「分配金」のことばかり。これだけを見て「おっ、ここちゃんと毎回分配金出てるじゃん!」と安心して購入する人も多いです。ですが、投資信託の商品価値は、分配金だけで見るもんじゃないんですよ。もうひとつの大事なポイントは、「基準価額」というものです。

基準価額とは、その投資信託一口(一万口)あたりの純資産としての価額のこと…といっても分かりづらいですよね^^;早い話が、株式でいえば株価に似たようなイメージです。
たとえば、とある銘柄の株を1000株所有しているとします。購入時には一株1000円だったとすれば、1000株で100万円。ところがその後の株価の変動により、この価値は上がったり下がったりします。また、株にも配当というものがありますが、たとえ配当が出ていたとしても、株価そのものが大きく下落していれば、結果的には損していることになる、というのはお分かりいただけますか?
これと同様に投資信託も、各投資先の状況によって、基準価額が変わってくるのです。あなたが購入した時点から基準価額がどう変動するかによっても、運用結果は大きく左右されるということです。

ちなみにですね。もうひとつ大事なことをいわせてもらうと、今人気の「分配金がこまめに出る」投資信託が、必ずしもおトクとは限りません。なぜかというと、その分配金だって、その投資信託の資産から出ていることに変わりはないからです。投資信託の純資産総額というものには、先ほど分配金の原資としてのべた配当・利子収入・売買利益などもすべて含まれます。これを投資の口数で割ったものが、基準価額となるわけです。つまり分配金を出せば、その純資産総額の一部が減ってしまう分、基準価額が下がることになるのです。分配金については、次でもう少し詳しくご説明しますね。

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