ファンドマネージャーとは

投資信託と株との比較をした際に、「投資信託の運用はプロがおこなう」ということをのべましたが、具体的にはどういうプロが運用してくれるのでしょう。
その答えは、「ファンドマネージャー」。その名のとおり、ファンド(資金)をマネージメント(管理・世話)する人のことです。ちょっとイメージがつかみにくい人は、モデルやタレントのマネージャーの姿を想像してみて下さい。

実際に表舞台で輝くのはモデルやタレント本人ですが、そのウラでこうした人たちの売りこみ、才能を引き出すための努力を重ね、スケジュールの管理や調整などもして育てていくのはマネージャーです。これを、「モデル・タレント→ファンド(資金)」に置きかえて考えてもらうと分かりやすいのではないでしょうか。

モデル・タレントの所属事務所から「じゃあ、この子を頼んだよ」とマネージャーにまかせるのと同じように、「じゃあ、このファンドの運用を頼んだよ」とまかされるのがファンドマネージャー。タレントマネージャーの腕の良し悪しで、そのタレントが売れるか売れないかが大きく左右されるのと同じように、投資信託の運用が成功するかどうかは、ファンドマネージャーの腕にかかっています。素人ではなかなか理解できない経済の動向の分析や、企業の調査などをおこない、たくさんの投資家によって集まった資金を増やす努力をするのです。
また、ファンドマネージャーは自分の知識だけではなく、「アナリスト」という、その業界における分析・調査のプロからの情報提供・提案などといったサポートも受けることができます。他人のお金を、他人の代わりに運用するわけですから、できるだけ万全の体制をとっているというわけですね。もちろんファンドマネージャーも、運用がよければよいほど自分も成果報酬などでもうかりますから、それはもう一生懸命やってくれます。

ファンドマネージャーがおこなう仕事は「ファンドの運用」これひとつです。それ以外のことはしません。ですがそこがまさにファンドマネージャーの強みなのです。仮に、あなたが経済や企業についての知識をそれなりに持っていても、仕事をしながら、家のことをしながら、日々刻々と変わる状況を、どこまでリアルタイムで把握できる時間がありますか?有力な情報をくれるその道のプロが身近にいますか?ファンドマネージャーはこうした点でも、普通の人より圧倒的に有利といえます。
ところで、一口にファンドマネージャーといっても、やはりそのレベルには個人差があります。せっかく資金を出すのだから、できれば質の高いファンドマネージャーに運用してもらいたいもの。しかし、それをどう探せばいいのでしょう?

結論からいうと、「これ!!」という明確な判断ポイントはありません。そんなものがハッキリ分かるなら、誰も苦労はしませんよね。しかし、私の場合は、最初の段階における最低限の目安として、目論見書(投資信託説明書・受益証券説明書)に、きちんとファンドマネージャーの名前とこれまでの職務経歴、コメントなどが記載されているかどうか、という点を見ています。

もちろん、名前などを出している=すべて質の高いファンドマネージャー、と保証されているわけではありません。むしろ、こんな情報は、私からいわせてもらえば「記載されていて当たり前」のレベルです。ですが、実際にこれらの情報が隠されている投資信託もあるのは事実です。だから、本当にこれは「最低限のスタートライン」。こうした情報が公開されている以上、ファンドマネージャーとしても「ヘタなことはなかなかできない」というプレッシャーがかかっているともいえるので、その分何もないよりはましだ、ということです。

逆に、誰が運用するのか分からない、実績がないってのは、買い手から見ても嫌ですね。私なら絶対に避けます。だって、ファンドマネージャーって人のお金を使って運用するんですよ。それなのに名前も経歴も出せない、ひたすら裏に隠れたまま…あなたはそんなファンドマネージャーを信用して、大事なお金を託すことができますか?

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